長年にわたり大阪と金沢を結んできた在来線特急「サンダーバード」と「しらさぎ」が、2024年3月15日をもって金沢発着のラストランを迎えました。北陸新幹線の金沢―敦賀間の延伸開業により、並行する在来線区間の特急列車が運行を終了する運びとなりました。
「サンダーバード」は1995年に「スーパー雷鳥（サンダーバード）」として運行を開始し、1997年に現在の名称になりました。一方、「しらさぎ」は1964年に富山―名古屋間で運行を始めた歴史を持ちます。両特急とも、北陸新幹線敦賀開業後は敦賀駅での運行となります。
最終運行日には、多くの鉄道ファンや地元住民が別れを惜しみ、列車の最後の姿をカメラに収めました。特に「サンダーバード」の金沢発の最終列車指定席は、発売からわずか1分で完売するほどの注目を集めました。この日は、他の列車も混雑が予想されていました。
北陸新幹線の延伸は、地域の交通の利便性を高める一方で、在来線特急の役割の変化をもたらしました。これらの特急列車は、60年以上にわたり北陸と関西を結ぶ重要な交通手段であり、多くの人々の生活や思い出に深く関わってきました。
「サンダーバード」と「しらさぎ」のラストランは、鉄道ファンや利用者にとっても感動的な別れとなりました。新たな交通の時代が幕を開ける中、これらの特急列車の功績と思い出は、多くの人々の心に永遠に刻まれるでしょう。
