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【充電インフラの未来!】EVが進化するには充電インフラの挑戦!

電気自動車(EV)は、環境に優しく、経済的にも魅力的なクルマとして注目されています。しかし、EVに乗るには、充電インフラという大きな課題があります。充電インフラとは、EVのバッテリーを充電するための設備やサービスのことで、充電器や充電ステーションなどが含まれます。充電インフラが十分に整備されていないと、EVの利便性や普及が阻害される可能性があります。では、現在の日本の充電インフラの状況と課題はどのようなものでしょうか。

 

 

まず、充電インフラの種類としては、出力や充電時間によって、普通充電と急速充電に分けられます。普通充電は、出力が6kW程度で、バッテリー容量が50kWhのEVを満充電するのに約8時間かかります。普通充電器は、自宅や会社、ホテルやショッピングモールなどに設置されており、長時間駐車する場合に利用されます。一方、急速充電は、出力が50kW以上で、バッテリー容量が50kWhのEVを満充電するのに約1時間かかります。急速充電器は、高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、道の駅、自動車ディーラーなどに設置されており、移動中に利用されます。

日本政府は、2035年までに、乗用車新車販売でEVを100%にするという目標を掲げています。そのためには、充電インフラの拡充が不可欠です。政府は、2024年度までに、急速充電器を3万口、普通充電器を27万口、合わせて30万口設置するという目標を掲げています。また、充電インフラの設置に向けて、補助金や税制優遇などの支援策を講じています。

 

 

しかし、充電インフラの整備には、まだ多くの課題があります。例えば、以下のようなものが挙げられます。

  • 充電器の出力の高出力化:現在の充電器の出力は、電圧400Vで設計されており、最大で150kW程度が限界です。しかし、欧米や中国では、電圧800Vで設計された高出力の充電器が普及しており、出力350kWで充電できるものもあります。高出力の充電器は、充電時間を短縮できるだけでなく、バッテリーの性能や寿命にも影響します。日本でも、電圧800Vに対応した充電器の設置や、法令・法律の見直しを進める必要があります。
  • 充電器の数の増加と配置の最適化:充電器の数が不足していると、充電待ちの時間が長くなったり、目的地に近い充電器が見つからなかったりすることがあります。これは、EVの利便性を低下させるだけでなく、ユーザーの不満やストレスにもなります。充電器の数を増やすだけでなく、需要や利用状況に応じて、充電器の配置を最適化することが必要です。
  • 充電器の利用料金の見直しと透明化:現在の充電器の利用料金は、事業者や設置場所によって異なります。また、時間制課金方式が主流であり、充電量に応じた従量制課金方式はまだ少ないです。これは、ユーザーにとって、充電コストの比較や予測が難しいという問題があります。また、事業者にとっても、充電器の稼働率や収益性を向上させるインセンティブが弱いという問題があります。充電器の利用料金は、ユーザー・事業者双方にとって、より持続的で合理的な料金制度に見直すことが必要です。

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以上のように、EVの普及には、充電インフラの整備が重要な役割を果たします。充電インフラは、EVが先か、インフラが先かという「鶏と卵」の関係にあります。そのためには、政府や事業者、ユーザーなど、関係者が協力して、充電インフラの利便性向上に取り組むことが必要です。充電インフラが充実すれば、EVの魅力はさらに高まります。EVの時代を迎えるために、充電インフラの課題解決に注目していきましょう。